アルマーニ騒動から広まった『服育』とは??
2018/04/22
今年2月、こんな記事が世間を騒がせました。
『小学生の制服をアルマーニに』。アルマーニなんて我々普通の大人でもなかなか買えないのに、それを小学生の制服にするなんて。しかも、公立の小学校。世間では色んな意見が飛び交いました。
当然、保護者や世間からは批判の意見も多く出る中、当の校長の会見を聞く限り取り下げる気はなく、さらにこれは『服育』という、一種の学びの機会でもあると発言していました。
今も賛否両論飛び出している今回のアルマーニ制服問題。
色々な視点からまとめてみました!!
スポンサーリンク
- 『アルマーニ制服騒動』とは
☆小学校の制服が大人でも手を出せないブランド服に
東京、銀座にある泰明小学校の校長が、今年度4月から小学生の制服をイタリアのブランド、アルマーニにすると発言して大きなニュースになりました。
子供を通わせる保護者だけでなく、全国の小学生を持つ親たちがネットでもいろんな意見を書き込み、区にも多くの電話での意見が寄せられているようですね。
☆ほとんどが批判の意見?なぜ親たちは怒っているのか
批判につながった主な理由としては、やはり制服の金額面が一番大きな理由ではないかと思われます。全部そろえると8万円・・・。子育て世帯はなかなか理解できない金額ですね。さらにこの泰明小学校は公立の小学校であり、学区に住んでいるという理由で通う生徒も当然います。私立なら制服のブランド化も分かる気がしますが、「公立」というのも批判の意見が出る一つの理由かもしれません。
☆会見はしたけれど、保護者は納得できず・・・
大きな騒動に発展したので小学校校長が会見をするも、保護者が不安視している問題にはあまり触れられませんでした。
特に小学生といえば成長期に当たるため、1年生の時に買った制服を卒業まで着続けることは難く、その都度新しい制服を買い直すとしたら・・・それは現実的にかなり厳しいです。
また、親の金銭的な事情で制服を着れない児童が出てくるかもしれないが、このアルマーニの制服はあくまでも「標準服」。強制ではないのです。とはいえ、クラスの中で着ている児童と着ていない児童がいたら、これはいじめにもつながりそうです。しっかりと対策を打っておかないと大変なことになりそうだが、そこまで考えているようにも思えない会見でした。
- 『服育』は悪影響??子供に与える影響
☆今回の制服化はあくまでも「教育」
この校長の会見で印象的だったのが、「服育」という言葉でした。
近年「食育」などという言葉は良く聞くようになりましたが、なるほど!服を着るという部分も教育につながっているのか、と興味が出てきました。続いてはそもそも「服育」とは何か、迫っていきたいと思います!
☆服育の歴史
泰明小学校の校長が会見で発言したことにより、「服育」という言葉が世間に広がりました。
『服育研究会』というサイトから、一部抜粋してみました。
服育とは私達の暮らしになくてはならない衣服の大切さやその力について理解し、私達の暮らしに活かす力を養う取り組みです。
衣服は生活を支える三要素「衣食住」の一つでありながら、おしゃれの観点から語られることが多く、私達の生活を支える様々な役割を担っているものであると意識されることは少ないのではないでしょうか。
(一部抜粋)
成長していくにつれ、子ども達の社会は広がっていきます。この衣服のコミュニケーション力について理解し、TPOに応じた表現力を身に付けることは社会生活を送る上で大切な力になってきます。
『服育研究会』より抜粋
なるほど。
この他にも、自分の体を守る(素材)、環境の保全(クールビズなど)一言で「服育」といってもその内容は多岐に渡るようです。
- これからの服育
☆服育は子供の成長にどんな影響を与えるのか
「食育」という言葉も今ではよく聞くようになりましたが、最初世に出始めた頃は「食べるという当たり前なことをそんなにかしこまって言われても」と思ったりもしましたが、だんだんと浸透し、今では関連の民間資格まで出てかなり身近になって来ました。
今回大きな話題になったのは、おそらく前例がないからで、これからもっと世間に広がりをみせることによって、もしかしたら泰明小学校だけではなく、全国のほかの小学校でも行われるようになるかもしれませんね。なにより大事なのが今回のこの「服育」によってどんな結果が子供たちに現れるか。
1年や2年では分かりませんが、今後の子供たちの成長に期待ですね☆
スポンサーリンク