松茸の人工栽培成功!『マツタケキット』発売も間近か?

      2018/09/23

秋の味覚と言えばまず想像するのはマツタケですよね。

マツタケといえば、今まで人工栽培が不可能と言われていたのですが、2017年、韓国が人工栽培に成功したというニュースが話題になりましたね。

 

もし、シイタケのように家庭で栽培できるようになったら・・・従来は高くて買えなかった松茸の価格の常識が覆りますね。

あれから1年、どうなったのでしょうか。。。

 

最新情報を調べてみました!

 

 

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そもそも、なぜ松茸の人工栽培は難しいのか

松茸は「共生菌」に分類。飼育が難しい!

まず、キノコの生態を簡単に説明します。

きのこは植物と思われがちなのですが、実は「菌類」の仲間。

そして、大きく分けると二つに分類することができます。

 

①腐生菌

②共生菌

 

これだけ聞いてもよくイメージできませんね^^

 

簡単に分けると、

①腐生菌・・・シイタケ、マイタケなど

生物遺体(倒木や老廃物など)から栄養を取って成長するものを「腐生菌」と言います。

私たちが良く耳にする代表的なものだと、シイタケマイタケなどがそれにあたります。

これら腐生菌は人工栽培が可能で、栽培キットとしても販売しています。

 

②共生菌・・・マツタケ、シメジなど

生きている生物から栄養を摂取して成長するものを「共生菌」と言います。

共生菌は宿主との関係で2種に分類され、一方的に寄生する形のものを「寄生菌」

共生関係にあるものを「菌根菌」と言います。

シメジ、マツタケ、冬虫夏草などがこれに分類されます。

なお、これらを人工栽培するには生きた宿主が必要であるため、シイタケなどの腐生菌に比べて難易度が高くなります。

 

う~ん確かに、シイタケの栽培キットは良く見るのに松茸の栽培キットは今までみたことがなかったですよね!同じ菌類でも栄養を接種する対象物が違ったんですね

 

 

難易度高!松茸が育つにはアカマツとの「共生関係」が必須!

マツタケは共生菌の菌根菌であることはお分かりいただけたかと思います。では、一体どんな生物に「共生」しているのでしょうか。聞いたこともあるかもしれませんね!松茸はアカマツと共生関係にあります。

 

松茸はアカマツに根を張って成長します。そこから直接エネルギー源の糖分を受け取っているためです。

そして、「共生」という文字通り、アカマツ側からみてもメリットがあります

マツタケのおかげで土壌中のリンやカリウムなどの栄養分や水分を効率よく吸収できるんです。

 

まさに「相利共生」の関係なんですね!

 

松茸が育つにはどんな環境が必要?栽培には莫大な費用が・・・

ちなみに松茸は樹齢20~40年ほどのアカマツに最も活発に生え、互いに自分が作れない栄養を補い合って成長します。 なのでマツタケが育つアカマツは生育が良いなんて言われています。
マツタケが生えるには他にも日照量やら土壌の栄養やら気温やら湿度やら色々条件があります。とりあえず重要なのは「マツタケの人工栽培には樹齢20~40年頃の生きたアカマツが必要」ということです。もしマツタケ農家をやろうとすれば大量のアカマツが必要になり、しかも定期的な植え替えが必要です。とてつもなく手間がかかりますので、1本100円で提供するようなことはできません。

 

 

また日本ではアカマツの個体数も減少しています。 江戸時代の頃はよく燃える薪としてアカマツが用いられていて、そのためアカマツ林が整備されていました。 しかし石炭・石油などに置き換わるにつれて整備されなくなり、その数を大きく減らしています。 そしてアカマツが減ればマツタケも減ってしまうのです。

 

 

 

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松茸を格安で食べられる日も近い?人工栽培の真相!

2017年、韓国で松茸の人工栽培に成功!

2017年9月、韓国の山林庁国立山林科学院は、松茸の人工栽培に世界で初めて成功したと発表しました。2010年にも1本の栽培には成功していましたが、今回は同じ試験地で3本の育成に成功。

松茸の人工栽培は世界的に研究されていますが、これまで成功した例はほぼありませんでした。これからさらに研究が進めば、いつか日本でも安価に松茸が食べられる日がくるかもしれません。

 

山林庁国立山林科学院は16日、マツタケ人工栽培技術開発のために2001~2004年に植えたマツタケ菌を感染させた松の苗木から3本のマツタケが生えたのを確認したと明らかにした。

人工マツタケは2010年10月に同じ試験地で1本生えたことがあり、今回はそれに続く2度目の成功だ。不可能だとされてきたマツタケの人工栽培が可能であることを世界で初めて立証した結果と評価される

(中略)

国立山林科学院は2000年からマツタケ感染苗の研究を新たに推進した。過去の研究の問題点を把握し改善された方法を探すのに注力した。2001~2004年に試験地に150本のマツタケ感染苗を移植し、2006年調査当時に31本で菌糸が生存していたことが確認された。マツタケが発生した試験地は洪川(ホンチョン)国有林管理所館内で42年前にカラマツの造林を始めたところだったが、土地がやせており松の天然林が形成されたところだ。

国立山林科学院化学微生物課のカ・ガンヒョン博士は「感染苗を利用した人工栽培技術は簡単な方法で、一度菌糸が定着してキノコが発生すれば30年以上マツタケの採取を期待できる。今後商業的栽培が可能な水準にマツタケの発生率を高める栽培技術を開発するのに最善を尽くしたい」と話した。

(引用 中央日報

 

すごい!これは大きな一歩!

今はまだ奇跡的な成功だったかもしれませんが、この研究がもっと進めば次第に松茸栽培のメカニズムももっと明らかになることでしょう。

 

 

実は過去に日本でも1例だけ広島で成功例があった!

先の韓国のニュースは世界を大きく揺るがしたわけですが、調べてみると、なんと実は過去、我々の日本でも松茸の人工栽培がおしいところまでいっていたんですね!

1983年に広島林業試験場でマツタケ感染苗を利用し、1本のマツタケが生えたそうです。

ただ、その後日本では同じ方法で1万本ほど感染苗を作ったが成功できなかったんですね。

もっと世界的に有名なエピソードになりそうな気もしますが、その後の結果が伴わなかったからでしょうか。今ではほとんど語られることがなくなっている模様です。

そこに2017年の韓国の人工栽培成功のニュース!

まさに韓国に一歩リードされてしまった形ですね。

 

 

 

まとめ

現在も多くの国で松茸の人工栽培の研究が行われていることでしょう。

韓国も頑張っていますが、日本も同時にがんばっていただきたいですね!

これからの研究にますます期待です!

 

 

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